社会福祉法人つるかめ・株式会社つるかめ
介護保険から卒業=選ばれる施設へ
つるかめグループは、天童市に9つの事業所を展開中。全国ネットで度々取り上げられ、業界でも注目を集める法人ということもあり、ハードとソフト、利用者と職員、どちらをとっても興味深い見学会となりました。
介護予防センター「歩くつるかめ」に参集、施設内見学の後、特養「つるかめの縁」に移動。施設内見学と、会議フロアに場所を移して法人説明や質疑応答が行われました。
いわゆるデイサービスではなく、「介護予防センター」と称して、身体機能の改善を主目的とする「歩くつるかめ」は、活動的な雰囲気でした。
介護スタッフがマニュアルを参考に、利用者のレベルに応じた個別プログラムを進めています。その傍らで、別のスタッフが一人ひとりの利用者を観察するなど、プログラムの立案から実行、評価に至るまでの「システム」が整っているようでした。
車での移動時間は10分弱。昨年4月開所の特養「つるかめの縁」は、「自分たちが納得できる施設を創る」法人スローガンの集大成、介護施設らしくない施設でした。
室内の設えといったハード面はもちろんですが、「選ばれる施設になるために」という共通課題に向けた研修カリキュラムや柔軟な働き方といったソフト面でも、介護施設らしからぬお話しが多く、週休三日制や産休育休の復帰率が100%等々、参加者の関心を引いていました。
「介護保険からの卒業を目標としたケア」
経営を鈍化するような言葉に聞こえましたが、普段の生活に戻れる利用者の喜びやスタッフの達成感、それら実績への評価や地域に与える影響など、余りあるメリットが想像に難くないことがわかります。決して”新しい“のではなく、時代の要求に適応し、「本来のケア」を追及した結果がここにあるのかもしれません。
介護予防センター歩くつるかめ
リハビリマシンがズラリと並び、フィットネスジムを連想させるフロアでは、身体レベルに応じたグループリハビリが行われていました。
特別養護老人ホームつるかめの縁
2018年4月に開所された新しい施設は、施設らしくない”設え”が多彩です。利用者家族がくつろげるゲストロームやシアタールームなどなど。カフェフロアでは、認知症予防体操の最中でした。
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